2014年10月現在のサパリンゴ小学校

今年2014年、高校に進学したサパリンゴ小学校の第一期生も少しずつ高校生活に慣れて来ました。

地元には高校が無いので、皆遠くの高校の寮生活をしています。
ケニアは42の民族がいる多民族国家です。田舎の子供たちにとっては高校で初めて他の民族と交わることになる子供がほとんどです。言葉も習慣も考え方も違うことを子供たちは学ぶことになります。

そして、初めて親元を離れた寮生活で、食生活も変わります。マサイは牛乳が主食ですが、マサイの地域を離れると、牛乳はとても貴重なものになります。
二学期終了後の休みに村に帰省していた子供に学校の様子を聞いたら、

「一番苦労してるのは牛乳がないことだー」

と言ってました。
初年度はまずは環境に慣れることで必死だと思います。二年目からは勉強にも身が入ってくることを期待しています。

そして今年も受験シーズンがやってきました。

8年生はこの11月に、全国統一試験に挑みます。
受験勉強と言っても、電気のない村では帰宅してからの勉強は出来ませんので、どうしても都会の子供たちに比べたら遅れをとります。その分、学校でしっかり勉強して受験に備えている様子。一年先輩たちから高校の様子を聞いてるので、期待に胸踊らせている子供もいます。先輩が進学した同じ高校に行きたい、という希望を持ってる子供もいます。

残りわずかな準備期間を有意義に過ごしてくれたらー、と願っています。

by永松真紀